バンドー化学は2016年度入社式を開催した。
新入社員に対して、吉井満隆社長のあいさつは以下の通り。
本日、新しい仲間として新入社員39名をお迎えできた事を大変嬉しく思います。
当社は、1906年の創業以来、ゴム・エラストマーの加工技術をもとに創意工夫の精神「バンドースピリッツ」を胸に伝動ベルト、コンベヤベルト等のベルト製品をはじめとする新製品の開発を続けてきた「ものづくり」の会社です。皆さんは、110年という長い歴史を明日へつないでいく使命を担い、入社されています。グローバルな視点を持って、これからの「未来への躍進」へ果敢にチャレンジして欲しいと思います。皆さんに当社社員として、是非心がけて欲しい事を3つお話します。
1つ目は「事実に基づいて判断し、行動する事」です。
当社では、これを三現主義といっており、現場、現物、現時点の3つを表しています。現時点で、現場に行って、現物を確認する事。すなわち、自分の足と目や耳で、出来るだけ多くの事実を集めて、事実に基づいて判断し、行動する事です。販売の現場、生産の現場、開発の現場、それぞれの現場に事実があるのです。そして、この行動からさらに一歩進めて、常にどんな提案ができるかを自ら見つけ、実行していく行動を当たり前の事として日常化してください。
2つ目は「仕事を通じて自分を磨いていくという事」です。
仕事とは、やらされたり、与えられたりするものではなく、自ら楽しさや面白さを求めて取り組むものです。はじめは、上司や先輩から指示された仕事をする事になりますが、その仕事の目的、自分の役割を理解して、どうすれば正確に、期限どおりにできるかを考えてください。失敗する事もあるでしょうが、真剣に仕事に取り組み自分のために「常に勉強する姿勢」を持てば、徐々に仕事の世界が見えてきます。仕事の世界が見えてくると自分に自信がつき、その仕事が面白くなってくるものです。受け身ではなく「自分から仕事に向き合う事」が重要です。自分で考えて仕事をした人と、与えられた仕事をただこなす人とでは、10年もすれば大きな差となってきます。小さな事でも、こうした取り組みを真摯に続け、仕事を通じて自分を磨いていって欲しいと思います。
3つ目は「人と会話する事を大切にする事」です。
仕事をしていく上で、対話は必要不可欠なものです。インターネットやメールの普及により、コミュニケーションの形態も大きく変わりましたが、ぜひ皆さんには、周囲の人と会話し、自分の考えで議論をして欲しいと思います。会社には色々な世代の人がいます。わからない事があれば一人で悩まず、学ぶという意識を持ち、皆さんから一歩踏み出し上司や先輩に話し掛けてください。世代を超えた者同士が会話をし、理解を深めていく事で、チームとしての一体感が生まれると思います。
私たちは、2013年度から中長期経営計画「Breakthroughs for the future」に取り組んでいます。第1ステージも今年度で4年目となり、最終年度の着地点を見据えた仕事が求められ、他社との競争に負けない結果を出していかなければなりません。今年度は、他社との競争に勝ち抜くために、皆さんを含むバンドー化学の社員一人ひとりが何事も「すぐやる」ということを念頭において、各人の心構え、行動、スピードを変えることで、必ず結果を出しましょう。
新入社員の皆さんは、本日バンドーグループというチームの一員になりました。皆さん一人ひとりがこの中長期経営計画の担い手として自分の役割を考え、明るく、元気に、前向きに、高い目標に挑戦し、チーム活動でバンドーグループの未来への躍進を目指していきましょう。