BASFジャパンはこのほど、独BASFのメラミン樹脂発泡品「バソテクト」が、独「イノグレイション社」の新製品である冷暖房効果のある組み込み型天井に採用されたと発表した。
バソテクトは多機能な発泡品で、防音性が高いだけでなく、難燃性であることから、建物の防火という観点からも重要な素材となっている。
また、非常に低密度で鉱物繊維を含まないことから、コンクリート天井のくぼみに容易に設置することができる。
イノグレイション社がバソテクトを採用したのは、冷暖房機能を損なわずに、防音性を向上させることができるため。
冷暖房効果のある要素をコンクリート天井に組み込むと、それが建物の一部に統合され、熱が調節される。この技術は建物にエネルギー効率の高い冷暖房効果をもたらす。
一方、コンクリート天井には、表面が音を反射して残響時間が長くなり、室内の音響が悪くなるという欠点がある。これを解決するため吸音材を装着すると、必要な空気対流に悪影響を及ぼして、冷暖房機能の効率を大幅に低減させてしまうという課題があった。
そこでイノグレイション社はバソテクトに着目。同製品を組み込み型天井のくぼみに組み込むと、冷暖房効果に優れた多機能性と、卓越した音響特性をもたらすことが分かり、採用することにした。