日本インシュレーションは4月7日、日本政策投資銀行(DBJ)から3月31日付で「地域元気プログラム」に基づく融資を受けたと発表した。
同プログラムは、地域ごとの強みや潜在能力を活かした成長を後押しするDBJ独自の取り組み。DBJ関西支店では「関西先端ものづくり企業サポートプログラム」などのテーマで、関西地域の最先端ものづくりなどの取り組みを、情報面・資金面からサポートしている。
今回の融資は、高い技術力を持ち、高付加価値製品の製造・販売を行う地場企業として、関西先端ものづくり企業サポートプログラムの対象に認定されたもの。
同社は、鉄骨ビルやプラント向けけい酸カルシウム系耐火被覆・保温断熱材の製造販売や、関連工事施工などを行う建材メーカーである。
1000℃にも耐えられる耐火・断熱性能を持つ、ゾノトライト系けい酸カルシウム建材の工業化に世界で初めて成功。高品質で低環境負担の製品を製造できる同社の技術力は、国内外の顧客から高く評価されており、欧米の建材大手メーカーへの技術供与などを行った実績もある。
1014年の創業以来、100年を超える堅実な企業経営や研究開発などにより、技術の蓄積と国内における地位の確立を果たしてきた一方、最近は韓国や東南アジアをはじめとする海外市場の新規開拓など、グローバル化も積極的に推し進め、事業基盤の拡大に取り組んでいる。
同社は今後とも、より一層顧客ニーズに対応した製品開発やその普及を通じ、地域の成長に資する企業活動に努めていく方針だ。