昭和電線ホールディングス㈱(相原雅憲社長)は、2010年度の昭和電線グループのCSR活動報告および今後の取り組みを「CSR 報告書2011」として取りまとめた。
今年は表紙デザインを一新し、中心に配されたキューブは人と自然を テーマにした多数の写真で構成されている。これは同社グループがあらゆる角度、そして個人からグループ単位までCSRに配慮した企業活動を行なっていることを意味する。掲載項目では生 物多様性の保全、環境貢献製品などの項目を増やし、今年度からはじまる第5次ボランタリープランや東日本大震災への対応も掲載している。
主なトピックスは次の通り。
1 社会・経済報告
▽東日本大震災への対応 被災地における支援、義援金、節電対策など報告そのほかの活動報告として、コンプライアンス強化や株主・投資家への取り組み、人権・雇用、安全・衛生、地域コミュニケーションへの取り組みなど。
2 環境報告
▽生物多様性 鳥の巣箱の設置、緑のカーテン活動
▽環境貢献製品 昭和電線の環境配慮製品の中からさらに環境に貢献できる製品の紹介
▽第4次ボランタリープランの達成状況 温暖化効果ガス削減、廃棄物・排出量削減など、5項目で達成したが、リーマンショック以降の生産量の落ち込みにより電線・光ファイバの単位当たりのエネルギー消費量原単位項目は目標未達成となった。
▽2011年度からはじまる第5次ボランタリープランの策定 さらなる取り組みの強化と新たに生物多様性の保全、環境貢献製品の拡大の項目の追加。そのほか環境マネジネント体制、地球温暖化防止、化学物質の管理強化など。
3 環境会計
▽2010年度の環境会計は、「銅の回収、再資源により得られた収入額」が増加し、経済効果 は前年度より85百万円改善し3045百万円となった。