東洋ゴム ミドルクラスのミニバン専用タイヤを発売

2016年04月15日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業は4月14日、ミニバン専用タイヤ「トランパス」シリーズの新製品として、ミドルクラスをターゲットとした「トランパスML」を6月1日から全国で発売すると発表した。

 トランパスMLは、ミニバンタイヤに求められるしっかりした走行安定性と耐摩耗性能、低燃費性能を併せ持つ新商品。 同シリーズの22年間にわたる技術蓄積を踏襲進化させ、ミドルクラスミニバンに相応しいパターンデザインとタイヤ性能とした。MLの表記は、英語の「Middle」から取っている。

 新製品に使用されるゴム材料の開発では、独自の材料設計基盤技術「ナノバランステクノロジー」を駆使した。ナノレベルで素材設計と加工の最適化を行ない、ロングライフを実現する耐摩耗性能を確保しつつ、国内タイヤラベリング制度における転がり抵抗性能「AA」グレード、ウェットグリップ性能「b」グレードを獲得している。

 トレッドデザインは力強い外装を持つミドルクラスミニバンにマッチする、鋭角的でシャープなデザインとし、タイヤの一部だけが摩耗する偏摩耗の抑制に寄与する非対称パターンデザインを採用。重心が高く、車重のあるミニバンを支えるしっかり感を追求するため、パターン設計と構造設計の最適化で横方向への剛性を確保し、フラつきを軽減させた安定感ある走行を実現した。 

 同社は95年、他社に先駆けてミニバン専用タイヤのトランパスシリーズを日本国内で発売した。その後、車両トレンドやドライバーの充足変化を捉え、詳細な市場分析を続けながら、ラグジュアリーミニバン用、軽自動車用などの新カテゴリーを創出してきた。

 ここ数年のミニバン市場では、力強い外装と高級感ある内装を持つミドルクラスミニバンの上級グレードが、多くの支持を集めていることに着目し、MLを開発することになった。

 同社はミニバン専用タイヤのパイオニアとして、今後も顧客にとってさらに付加価値の高い製品を市場へ届けていくとしている。サイズは17サイズで、いずれも価格はオープン。

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