【ホース特集】自動車・建機の不振響く 15年の生産・出荷実績

2016年04月18日

ゴムタイムス社

 日本ゴムホース工業会がまとめた2015年年間のゴムホース生産実績によると、生産量(新ゴム量)は3万5175tで前年同期比1・2%減、出荷金額は1362億7000万円で同1・1%減となった。

 ゴムホースの主な需要先である自動車の生産が10月まで連続して減少した他、建設機械の出荷が大きく落ち込んだ。さらに、7月まで好調だった工作機械受注額が、8月以降2ケタの減少を続けていることなどから、ゴムホース全体の生産も減少した。

 ただし、日本ゴムホース工業会が年初に発表した予測値の3万4910tは、わずかに上回った。これは、自動車用が予想ほど落ちなかったことや、大口径耐油ホースの輸出が好調だったことなどが要因として考えられる。

 品種別に見ると、生産量の3分の2を占める自動車用は、生産量が2万3254tで同1・5%減、金額は999億700万円で同0・5%減となり、どちらも前年同期実績を割り込んだ。ただし、自動車用ホースの年初予測である同2・6%減よりは上振れした。

 高圧用は生産量が4118tで同6・5%減、金額は162億8700万円で同6・2%減となり、どちらも減少した。

 主な需要先である建設機械は中国の景気減速が長期化しているため、資源関連の需要が回復せずに大型建機の生産が落ちた。また、前半は好調だった工作機械の受注額も後半に失速し、高圧用ホースの生産は年間を通じて低調に推移した。

 編上ホースや送水用ホースなどのその他用は、生産量が

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