【高機能素材ワールド】宇部興産　世界初の高分子素材など展示

　「高機能プラスチック展」や「高機能フィルム展」など、６つの専門展で構成された「高機能素材ワールド２０１６」が４月６～８日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催され、ゴム関連企業も多数出展して最新技術や注力製品をＰＲした。

　宇部興産は世界初の高分子素材「セルム・スーパーポリマー」や「超高耐熱ポリイミド」などを展示した。

　関係会社のアドバンスト・ソフトマテリアルズが開発した、セルム・スーパーポリマーなどのセルム製品シリーズは

、ポリロタキサンを利用した、架橋点が動く世界初の高分子素材だ。応力を分散することができるという特長を生かし、コーティングやエラストマーなどの各種製品分野で実用化が進んでいる。具体的には、傷がつかない塗料、褥瘡が避けられる医療用マットなど、様々な用途が考えられている。

　一方、超高耐熱ポリイミドについては、すでにワニスの「ユピア」、フィルムの「ユーピレックス」、パウダーの「ＵＩＰ］の３つの形態がある。今回の展示では、これに加え開発品の「ユーピレックスフォーム」を紹介していた。