独ランクセスは4月19日、東京・丸の内のパレスホテル東京で戦略記者説明会を開催し、初来日のマティアス・ツァハトCEOが今後のビジネス戦略と新合弁会社「アランセオ」について説明するとともに、日本法人の辻英男社長が今年の事業戦略を紹介した。
ツァハトCEOは、まず同社をめぐる世界的な事業環境について触れ、化学業界が非常に大きな変化にさらされ、目覚ましい技術革新が起きていることや、アジア企業の競争参入により、激しい価格競争が起きていることなどを指摘した。
こうした状況に対し、同社では14年4月から2年間の間に事業の再構築を図り、増資の実施やマネジメントチームの大幅な変更、2つの世界規模のプラントの立上げ、サウジアラムコ社とのアランセオの設立などにより「戦略的立場を構築」することができたと強調した。
特に、アランセオの設立は