積水化学工業は4月20日、高機能プラスチックスカンパニー管轄の「積水メディカル」と「エーディア」の子会社2社を、積水メディカルを存続会社として、来年4月1日付で統合すると発表した。
子会社2社は検査薬を中心としたメディカル事業を行っている。資本金は積水メディカルが12億7500万円、エーディアが52億6248万円。売上高は積水メディカルが367億1100万円で、エーディアが62億8500万円。
積水化学は、昨年12月にエーディアの全株式を取得後、2社のシナジーの早期発現・極大化の方策を検討してきたが、統合することが必須と判断した。
統合を機に、営業・生産・研究開発・本社の各部門で効率的な組織体制を構築し、各機能の強化を図る。また、2社の企業文化・人材を融合してイノベーションの創出を促進することで、メディカル事業の16~20年度の5ヵ年の中期経営計画「飛躍HIYAKU2020」達成を目指す。
統合時の事業拠点については、統合までに2社の本社機能を、現在の積水メディカル本社近辺に移転・集約する予定。生産・研究開発拠点については、2社の既存拠点を維持する方針だが、茨城県内にあり、近接している生産・研究開発拠点に関しては、機能の再編・最適化を検討している。営業拠点は積水メディカルの既存10営業所に、エーディアの営業機能を集約する予定だ。
積水化学は、今回の統合が同社の2016年度連結業績に与える影響は軽微としている。なお、同社の当期連結業績予想については、4月27日に公表を予定している。