アロン化成は4月20日、管工機材事業の基盤強化と収益の維持・拡大に向け、生産体制の再構築を行うと発表した。
対象工場は名古屋・関東・尾道で、3工場とも管工機材製品を生産している。投資予定金額は約40億円。
現在、名古屋工場では塩ビパイプ製品、関東工場と尾道工場では塩ビ継手・マス製品を主に生産している。第1期工事として、名古屋工場の老朽化設備の更新工事と、尾道工場の射出成形設備の一部を名古屋工場へ移設する工事を行う。12月に開始し、19年6月に竣工する予定。また、関東・尾道工場を対象とした第2期・第3期工事についても、18年以降、順次着工する予定だ。
この計画を通じて、工場再編による機能特化、最新成形機や工程間自動搬送システム導入による生産性向上、物流ネットワークの最適化によるスピーディな配送の実現を図る。
管工機材事業については、これまで業界を牽引していた公共下水分野の伸びが、期待しにくい事業環境にある。同社は新たなビジネスチャンスである洪水・浸水・震災などの防災対策、雨水対策、あるいはインフラ老朽化などの分野を事業拡大の方向と考え、生産体制の再構築により供給面での強化につなげていく。