取材メモ 熊本地震の影響はこれから

2016年04月25日

ゴムタイムス社

 4月14日夜、熊本県を中心とした地域で最大震度7を記録する大地震が発生した。16日未明には「本震」が発生し、さらに被害が拡大した。被災した方々には心よりお見舞いを申し上げたい。

 九州は日本のゴム産業発祥の地であり、現在も多くの生産拠点が置かれている。ゴム関連企業各社は、被災した生産施設の状況を発表している。

 ブリヂストンは、ゴムクローラ、高圧ホース、工業用ゴムホースなどを製造する熊本工場(玉名市)の稼働が停止している。約400人の従業員は全員無事だったが、設備の安全を確認している状況で、19日現在、再稼働の予定は立っていない。

 NOKは、Oリング類を製造する熊本事業場(阿蘇市)で、建屋や生産設備に大きな損傷はなかったものの、電力等のインフラ供給が滞っており、18日現在、稼働が停止している。従業員全員の安全確認は取れており、段階的に復旧作業を進めている。

 同社の子会社である熊本シール工業は、

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