JSRは4月25日、決算説明会を開催し、平野勇人上席執行役員が2016年3月期決算の説明を行った。
売上高は3867億900万円で前期比4・3%減、営業利益は344億800万円で同9・6%減、経常利益は336億3300万円で同19・2%減、親会社株主に帰属する当期純利益は240億6800万円で同19・6%減の減収減益となった。
年間を通じて主力事業の需要環境が低調だったことに加え、第4四半期に入っての顧客市場の急減速と円高の影響を受け、期初のガイダンスを大幅に下回った。
石油化学系事業は合成樹脂事業が健闘したものの、エラストマー事業が国内タイヤの需要低迷、アジア市場の成長減速による販売数量減、市況悪化の継続により減収減益。
多角化事業もライフサイエンス事業が伸張したものの、ディスプレイ材料で顧客の需要が減少した影響が大きく、減収減益となった。
全体の売上高は前期に比べ、金額で約174億円減少した。
その主な要因はエラストマーの不振である。前期に比べ販売数量が約1万3000t、売上高は約197億円減少した。このうち8割が