統計はただの数字の羅列に見えるが、かなり奥が深いものだ。日本ゴムホース工業会がまとめた2月のゴムホース生産実績によれば、高圧用、自動車用、その他用の3品目すべてで生産量が前年同月実績を上回り、全体でも前年同月比16・2%増加した。一方、出荷金額は高圧用を除いた品目で下落し、全体では同2・2%減少した。
生産量が伸びて出荷金額が落ちる。これは1月も同様で、珍しい話ではない。ただ、ゴムホースの需要先は軒並み足元の業績が悪く、生産が増加した要因がなかなかつかめない。
ゴムホース生産の3分の2を占めるのが自動車用だ。日本自動車工業会の統計では、四輪車の生産は3ヵ月連続で