住友理工は4月27日、福岡県糸島市、九州大学と共同で「九州大学ヘルスケアシステムLABO糸島(愛称『ふれあいラボ』)」を4月24日にオープンし、開所式を行ったと発表した。
ふれあいラボは、昨年12月に3者間で締結した「健康」「医療」「介護」事業に関する連携協定に基づき設立したもので、産官学による新たな取り組みと言える。地域福祉の向上を目的に「糸島市健康福祉センターふれあい」内に設置した。
同社の開発者らが常駐し、九大との共同開発品をはじめとする、様々な製品やシステムを評価・検証しながら、市民や専門家を交え、社会の中でどう役立てていくかなどを議論する場として活用する。
開所式には、月形祐二・糸島市長、久保千春・九大総長、西村義明・住友理工会長兼CEOのほか関係者らが出席。月形市長は「ふれあいラボが市民と子どもたちに愛され、親しまれる施設に育っていくことを期待している」、久保総長は「九大としても、このふれあいラボを活用して研究・開発を進め、社会への貢献を果たしていきたい」と述べた。
また、西村会長兼CEOは「我々は地球、人、社会の『安全・安心・快適』に貢献する事業を目指している。ここはその出発点であり、新たな創業の地になると思っている。精一杯努力していきたい」とあいさつした。
関係者らはテープカットの後、ふれあいラボ内を視察。圧力を検知する「スマートラバー(SR)センサ」を応用した各種製品や、歩行支援機器「SR歩行アシストスーツ」(仮称)などを試していた。