旭化成は4月27日、米国の子会社である旭化成プラスチックスノースアメリカ(APNA)において、アセンズ工場が本格稼働を開始し、4月26日、開業式典を現地にて行ったと発表した。
開業式典には、米国アラバマ州通商局長、アセンズ市長ならびに同社関係者らが出席した。同工場はアラバマ州での樹脂コンパウンド第二生産拠点となる。
出席した同社小林友二副社長は「新工場からの製品供給を通し、成長が続いている北米の自動車産業に寄与していく。旭化成の特長である多様性を受け入れ、工場の発展とともにアセンズ市に貢献していきたい」とあいさつした。
所在地は米国アラバマ州ライムストーン郡アセンズ。生産能力は3万t/年。生産品目はポリプロピレン、ポリアミドを中心とした機能樹脂コンパウンド品。2月に稼働を開始している。
同社は、マテリアル領域で樹脂コンパウンド事業のグローバル展開を重要な戦略と位置づけ、顧客ニーズに迅速に対応できるグローバルネットワーク強化に向け、アジアおよび、米国ミシガン州のAPNAで事業の拡大を推進してきた。今回の第二工場の本格稼働により、米国南部を中心とした需要の拡大と顧客のニーズに応えた供給体制の拡充を図っていく。
同社では機能樹脂事業の拠点を北米以外でも、日本、中国、タイ、シンガポール、ドイツに有しているが、今後も顧客の要請に対応し、高品質、高性能の製品を提供していくため、市場ニーズに合わせた製品開発に取り組むとともに、更なる供給体制の拡大も検討していくとしている。