宇部興産は４月28日、２０１６年３月期通期の業績予想を修正したと発表した。
営業利益は同３９０億円から６・２％増の４１４億円に、経常利益は同３８５億円から２・９％増の３９６億円に上方修正した。一方、売上高は前回発表の６７００億円から４・２％減の６４１７億円に、親会社株主に帰属する純利益は同２１０億円から９・０％減の１９１億円に下方修正した。
同社では石炭・原油等原燃料価格の低下などもあり、売上高は前回予想を下回るが、営業利益は前回予想を上回る見込みとしている。経常利益においては、営業外損益と特別損益の間で振替などもあったが、前回予想を上回る見込み。
一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失計上もあり前回予想を下回る見込み。
同社のポリイミド事業については、近年収益性の低迷が続いており、今後の業績見通し等を勘案し、当該固定資産について58億６１００万円の減損損失を特別損失に計上する。この他、同社の中国における連結子会社であるエーイーティー・エレクトロライト・テクノロジーズ（張家港）社における減損損失など、第４四半期に減損損失合計で87億１１００万円を特別損失に計上する。
