日東化工の16年3月期非連結決算は、売上高92億1700万円(前期比9・5%減)、営業利益1億6300万円(前期は9600万円の営業損失)、経常利益1億5000万円(同1億600万円の経常損失)、当期純損失1億2000万円(同1億300万円の当期純損失)となった。
売上高については、自動車関連の受注の減少等により前期比で減収となった。
利益面については、固定費の削減や原価低減を推進したことにより、営業利益、経常利益において前期比で増益となった。当期純利益については、樹脂事業の生産ラインの一部及び製品倉庫の一部廃止を決定したことにより減損損失を計上し、前期比で減益となった。
セグメント別で見ると、ゴム事業全体の売上高は、64億8200万円、同9・3%減となった。
ゴム事業のうちゴムコンパウンドは、自動車タイヤ及び建築土木向けの受注が低調であったことに加え、原材料価格の下落に伴う販売価格の低下もあり、前期を下回る売上高となった。
ゴムシートは、市場の需要が低迷している影響もあって売上が伸び悩み、前期を下回る売上高となった。また、ゴムマットにおいても、主力製品であるブラックターフやクッションマットは堅調に推移したものの、大型物件の受注が減少したことにより、前期を下回る売上高となった。
成形品は、防振ゴム関係の受注が伸び悩み、前期を下回る売上高となった。
樹脂事業全体の売上高は、主に高機能樹脂コンパウンドにおいて、受注が低調に推移したことにより、26億5000万円、同8・9%減となった。
製品別で見ると、高機能樹脂コンパウンドは、主に自動車関連の受注が減少したことにより、前期を下回る売上高となった。リサイクルナイロン等は、樹脂洗浄剤の受注は堅調に推移したものの、自動車関係の受注が減少したことにより前年同期を下回る売上高となった。
17年3月期の業績予想は、売上高79億円(前期比 14・3%減)、営業利益 1億4000万円(同14・1%減)、経常利益 12000万円(同20・1%減)、当期純利益 9500万円(前期は1億2000万円の当期純損失)を見込んでいる。