積水化成品 「ピオセラン」を増強

積水化成品工業㈱は、米国テネシー州でピオセランの製造販売を行っている「セキスイプラスチックスＵＳＡ」でピオセラン製造設備の増設と発泡成形工場建設に着工し、北米におけるピオセラン生産の増強とその成形品生産体制の整備を開始した。
完成後は、ピオセランの供給量拡大だけでなく、ピオセラン成形品の顧客提供がグループ内で可能になり、ピオセラン供給、設計、成形品生産、品質保証、販売 に至るまで、ピオセラン事業の一貫したサービス体制を構築する。これにより、今後の北米における更なる事業強化を図る。
北米において、ピオセラン成形品の自動車部材需要が増加し、さらに日系家電メーカーによる梱包資材の需要増により、米国企業の包装・梱包用途でのピオセランの認知が進み、採用が増え始め、ピオセランの生産とその成形品の生産体制の整備を開始した。
自動車分野では、日系自動車メーカーに採用されており、自動車部品は米国の協力会社で成形品生産を実施していたが、自動車メーカーからの強い要望に基づ き、成形品の生産も行う体制を構築。これにより、ピオセラン供給、設計、成形品生産、品質保証、販売の一貫したサービスを米国のグループ会社、セキスイプ ラスチックスＵＳＡが担う。
成形工場は、当初４台の成形機を導入して生産するが、最大24台まで設置でき、需要の拡大に応じて成形機を拡充していく。
今後は、日系ユーザーに限らず自動車部品用途や家電梱包用途で、幅広いユーザーの要求に対応していく。
〈製造設備の増設〉
▽増設設置場所＝セキスイプラスチックスＵＳＡ
▽投資金額＝１００万㌦
▽増設設備＝ピオセラン用ガス含浸設備１台
▽生産能力＝１２００㌧／年（増設分。現行は７２０㌧）
▽完工予定＝11年７月