ブリヂストンの2016年12月期第1四半期連結決算は、売上高が8257億9900万円で前年同期比7・6%減、営業利益は1084億5700万円で同6・7%減、経常利益は1034億9400万円で同10・6%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は567億4200万円で同20・7%減。円高や北米のトラックバス用タイヤと特殊タイヤの販売数量減少の影響などを受け、減収減益となった。
タイヤ部門については、日本では乗用車及び小型トラック用タイヤの販売本数が前年同期を上回って堅調に推移し、トラック・バス用タイヤの販売本数も前年同期を上回って順調だった。
米州では北米タイヤ事業で乗用車及び小型トラック用タイヤの販売本数が前年同期を上回り順調に推移したが、トラック・バス用タイヤの販売本数は新車用の減少により前年同期を下回った。
欧州では乗用車及び小型トラック用タイヤの販売本数が前年同期を上回って順調に推移し、トラック・バス用タイヤの販売本数も前年同期を上回り好調だった。
中国・アジア・大洋州では乗用車及び小型トラック用タイヤの販売本数が前年同期を上回り好調、トラック・バス用タイヤの販売本数も前年同期を上回って堅調に推移した。
特殊タイヤについては、建設・鉱山車両用ラジアルタイヤの販売量が、鉱山でのタイヤ在庫調整などによる需要減少の影響で前年同期を下回った。
この結果、タイヤ部門の売上高は6797億2700万円で前年同期比9・6%減、営業利益は1004億900万円で同8・2%減となった。
多角化部門の売上高は1496億8600万円で同1・7%増、営業利益はBSAM多角化での利益増加の影響により、80億3500万円で同17・7%増となった。
通期の連結業績予想については当初予想からの変更はなく、売上高が3兆7500億円で前期比1・1%減、営業利益は5200億円で同0・5%増、経常利益は4870億円で同4・0%減、親会社株主に帰属する当期純利益は3090億円で同8・7%増を見込んでいる。