鬼怒川ゴムの16年3月期 中国拡販で増収増益

2016年05月12日

ゴムタイムス社

 鬼怒川ゴム工業の2016年3月期連結決算は、売上高801億8800万円、前年同期比5・3%増となった。損益については、アジアでの売上拡大による操業度の増加や、原材料の現地調達化拡大、グローバル同一基準のモノ造り活動によるコスト削減等により、営業利益87億9200万円、同26・9%増、経常利益は75億1600万円、同1・3%増、親会社に帰属する当期純利益は45億400万円、同5・0%増の増収減益となった。

 地域別で見ると、日本の売上高は395億700万円、同8・9%減、営業利益は生産性向上活動等の合理化活動はあったものの操業度減少により、34億400万円、同14・4%減となった。

 米州の売上高は、メキシコでの売上拡大等により、153億3300万円、同20・6%増、営業利益は生産性向上や材料歩留りの改善活動などの効果があったもののペソ安による原材料費増加等により、2億2800万円の損失(前年同期は1億3400万円の損失)となった。

 アジアの売上高は、中国での主要得意先の自動車生産の増加及び新規取引先向けの拡販により、253億4700万円、同26・4%増、営業利益は、操業度の増加及び新拠点の収益改善等により、56億1200万円、同83・8%増と大幅な増益となった。

 次期の見通しについては、主要得意先の生産台数は、国内生産は前年と同水準ながらも海外では新興国を中心に10%以上増加が見込まれるとして、売上高770億円、営業利益81億円、経常利益78億円を予想している。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー