クリヤマホールディングスの2016年12月期第1四半期連結決算は、売上高が128億9400万円で前年同期比13・1%増、営業利益は9億9500万円で同20・7%増、経常利益は9億6900万円で同7・1%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億7200万円で同6・1%増となった。
北米事業については、飲料用ホースや配管ホースなどの売上は堅調に推移したが、シェール・オイル&ガス市場や農業市場向けホース販売が依然として低調で、現地通貨ベースでの売上高は同1・8%減となった。
さらに、円高が影響し、同事業の売上高は53億3600万円で同4・8%減、営業利益は4億8700万円で同5・1%減となった。
産業資材事業では、建機・農機向けの排出ガス規制に対応する、尿素SCRモジュールタンクの売上が堅調に推移。また、ゴムライニングなどのプラント用資材の販売や、船舶関連の物件受注が売上増加に貢献した。
この結果、同事業の売上高は24億800万円で同26・3%増となった。しかし、昨年9月にサンエーを連結子会社化したのに伴い発生した、のれんの償却などの影響により、営業利益は600万円で同94・2%減となっている。
建設資材事業は、大型商業施設などで使われる「スーパー・マテリアルズ」(セラミックタイル)や、歩行者通路や鉄道施設などで使用される「ブレイルタイル」(点字タイル)など、オリジナルブランド商品の販売が堅調に推移した。
これにより、同事業の売上高は27億1800万円で同8・2%増、営業利益は2億1000万円で同59・5%増となった。
スポーツ施設資材事業については、東京オリンピック・パラリンピック開催決定もあり、過去のオリンピックで採用実績が多い「スーパーX」(全天候型舗装材:国際陸上競技連盟認証品)の売上が堅調に推移した。
この結果、同事業の売上高は8億8500万円で同0・8%増、営業利益は2億6400万円で同18・4%増となった。
欧州事業に関しては、米国シェール・オイル&ガス市場向け販売や、農業市場向け販売が低迷したが、中東地域の石油業界向け販売、欧州地域の消防市場向け販売が堅調に推移した。
また、アルゼンチンのゴムホース製造販売会社を第1四半期連結累計期間から連結範囲に含めたことにより、同事業の売上高は10億5100万円となり、営業利益は1億4800万円となった。
その他では、中国事業は建機顧客向け量産機械用部品の販売が減少したが、ビジネスホテル事業は訪日外国人旅行客数の増加や、インターネット予約販売が引き続き好調だった。
この結果、その他の売上高は4億9300万円で同0・1%減、営業利益は6700万円で同66・7%増となった。
通期の連結業績予想については当初予想から変更なく、売上高が490億円で前期比7・4%増、営業利益は26億円で同12・3%減、経常利益は29億円で同15・8%減、親会社株主に帰属する当期純利益は20億円で同18・4%減を見込んでいる。