横浜ゴムの2016年12月期第1四半期連結決算は、売上高が1293億4400万円で前年同期比6・8%減、営業利益は68億6800万円で同42・0%減、経常利益は56億2900万円で同39・9%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は36億2100万円で同37・9%減となった。
総売上高の77・9%を占めるタイヤ事業については、国内新車用タイヤの販売は自動車生産台数の減少や価格下落により低調に推移。しかし、国内市販用タイヤは高付加価値品であるグローバル・フラッグシップブランド「アドバン」と、低燃費タイヤブランド「ブルーアース」の両ブランドを中心に販売を強化した結果、販売量・売上高ともに前年同期を上回った。
海外の販売については、円高の影響や価格競争の激化により減収となった。しかし、北米のSUV系タイヤの販売量増加によるMIXの良化をはじめ、欧州では昨年の冬用タイヤの販売好調が夏用タイヤの販売にも継続しており、市販用が好調に推移した。
中国でも新車用が好調だったこともあり、全体では販売量が増加した。
この結果、同事業の売上高は1008億1300万円で同6・9%減、セグメント利益は54億900万円で同41・9%減となった。
総売上高の21・0%を占めるMB事業に関しては、ホース配管事業は自動車用ホースの需要減少に加え、資源開発の鈍化、中国インフラ投資の減速など、市場環境も厳しく低調に推移した。
工業資材事業は国内粗鋼生産の低迷や原油価格下落などの影響を受け、低調に推移。
ハマタイト・電材事業は、建築用シーリング材は建設需要の落ち込みなどがあったが、海外向け自動車用接着剤が好調に推移し、ほぼ前年並みの売上となった。
航空部品事業は官需向けが好調で、前年同期を上回った。
この結果、同事業の売上高は271億1100万円で同6・9%減、セグメント利益は14億3500万円で同41・6%減となった。
通期の業績予想については当初予想から変更なく、売上高は6520億円で前期比3・5%増、営業利益は550億円で同0・9%増、経常利益は510億円で同3・4%増、親会社株主に帰属する当期純利益は340億円で同6・4%減を見込んでいる。