櫻護謨の2016年3月期連結決算は、売上高が104億4800万円、前期比2・8%増、営業利益は8億5600万円、同10・8%減、経常利益は8億7500万円、同4・9%減で増収減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は6億200万円、同8・4%増。
セグメント別に見ると、消防・防災事業では消火栓ホースの交換需要、官公庁向け救助資機材、発電所向け資機材の販売ともほぼ前期並みの微減となった結果、売上高は51億9900万円、同0・8%減、営業利益は3億4600万円、同9・1%減となった。
航空・宇宙、工業用品事業のうち航空・宇宙部門では、引き続きP―1/C―2などの大型機向け部品やF―7エンジン部品および民間機向けゴム部品の納入が堅調に推移した。一方、工業用品部門では、海外発電所向け絶縁接続管が半減したが、子会社の櫻テクノ㈱においてインフラ向け防水塗装工事が大幅に伸長した。その結果、航空・宇宙、工業用品事業の売上高は47億6700万円、同7・4%増、営業利益は7億2400万円、同4・1%増となった。
不動産賃貸事業では、売上高は4億8100万円、同1・8%減、主に第1四半期に実施した笹塚商業施設リニューアル工事の際の撤去工事など修繕費の影響により、営業利益は6800万円、同52・2%減となった。
次期の連結業績見通しについては、売上高98億円、同6・2%減、営業利益8億6000万円、同0・5%増、経常利益8億1000万円、同7・4%減、親会社株主に帰属する当期純利益5億円、同16・9%減を見込んでいる。