東ソーは5月17日、糖尿病検査装置「HLC―723GX」の国内販売で、堀場製作所と販売代理店契約を締結したと発表した。
東ソーはバイオサイエンス事業で、医療機関向けの糖尿病検査装置をグローバルに販売展開しており、国内では糖尿病患者の増加や病診連携の取り組みの拡大により、クリニックでの測定が増加している。
今回の契約では、同社の簡単な操作で高精度測定が可能な小型装置HLC―723GXを、堀場製作所の販売・サービスネットワークを活用して、販売を強化する。堀場製作所は自社の「自動血球計数CRP測定装置マイクロスエミLC―767CRP」「小型電極式グルコース分析装置アントセンスデュオ」と組み合わせることで、製品ラインアップを強化し、より多くのユーザーニーズに対応することが可能となる。
同契約により、東ソーは国内における糖尿病検査装置のシェア拡大を図るとともに、今後は両社が協力し、クリニック市場での存在感向上に努めていくとしている。
HLC―723GXは、糖尿病の診断や糖尿病患者の血糖管理の指標となる、ヘモグロビンA1cを測定する装置(過去1~2ヵ月間の平均的な血糖値を反映)。高速液体クロマトグラフィー法による高精度測定、クリニックに設置可能なコンパクトモデル、採血管をセットし、スタートボタンを押すだけで測定可能な簡単操作が特長。クリニックや診療所などの医療機関向けに2011年に販売を開始している。