BASFは5月18日、特殊アミンの製造工場を中国・南京ケミカルインダストリーパーク内に新設した。同工場はジメチルアミノプロピルアミン(DMAPA)とポリエーテルアミン(PEA)を主力製品とし、ドイツと米国にある既存の製造工場を補完するものとして、リードタイムを短縮して顧客へ提供していく。
BASF中間体事業本部のナラヤン・クリシュナモハン・アジア太平洋地域担当シニア・バイスプレジデントは、同工場の新設により「アジア太平洋地域での供給信頼性を確保し、これまで以上に質の高い迅速なサービスを提供できると考えている」と述べている。
DMAPAは主に、シャンプーやボディソープなどのパーソナルケア製品に補助界面活性剤として使われる、ベタインの製造に用いられている。その他、染料中間体、潤滑油添加剤、電気メッキ、ゴムなどのカップリング剤として使われるなど、その用途は多岐に渡る。
PEAはエポキシ樹脂硬化剤の化学中間体で、プラスチック、ポリウレアコーティング、接着剤、反応射出成形、風力発電用ブレードのコンポジット材料などの製造に用いられている。同社は「バクソデュアー」というブランド名でポリエーテルアミンを提供している。