相模ゴム工業の2016年3月期連結決算は、売上高が48億5000万円で年同期比1・6%減、営業利益は6億1900万円で同10・1%減、経常利益は為替差損1億2100万円を計上し5億3400万円で同32・4%減、親会社株主に帰属する当期純利益は3億1700万円で同42・0%減となった。
ヘルスケア事業においては、中国をはじめとする旺盛な海外需要や訪日観光客の増加に伴う新市場が拡大する中で、サガミオリジナルの確固たる競争優位性を確立し、サガミオリジナル0・01(ゼロゼロワン)の十分な供給量を確保するために、ポリウレタン製コンドームの増産に向けた生産・販売体制の速やかな実現に努めた。結果、売上高は32億6700万円で同5・4%減、営業利益は8億3600万円で同18・4%減となった。
プラスチック製品事業は、原油・ナフサ市場が低水準で推移したことから、厳しい市場環境にあった食品・生活雑貨等の包装資材の収益が改善し、高機能フィルムの開発や提案営業による新規顧客の獲得により、売上高は13億5700万円で同9・0%増、営業利益は1億3300万円(前年同期は営業損失3300万円)となった。
その他の事業では介護事業を中心とし、信頼を着実に積み重ねてきた訪問入浴サービスや居宅介護サービスを実施するとともに、訪問介護や障害福祉サービス事業の拡大を図ってきた。この結果、売上高は2億2400万円で同1・7%減、営業損失は2600万円(前年同期は営業損失2300万円)となった。
2017年3月期通期の連結業績予想は、売上高が52億円で前期比7・2%増、営業利益が7億円で同13・0%増、経常利益が7億円で同30・9%増、親会社株主に帰属する当期純利益が4億5000万円で同41・9%増を見込んでいる。