日本ゴム工業会・統計委員会(ロール製品関係7社)がまとめた2015年1~12月計のゴム・樹脂ロール生産実績によると、総合計は3847t、前年比0・9%増となった。2013年から連続で、微増ながら増加傾向にある。
このうちゴムロールは3455tで同0・3%増、合成樹脂ロールは392tで同7・2%増となった。
なお、10~12月の四半期では、合計生産量が984tで前年同期比3・8%増。このうちゴムロールは883tで同2・9%増、合成樹脂ロールは101tで同12・5%増。
15年の生産を振り返ると、前年に堅調だった印刷用が年間を通して低調に推移したものの、4月以降は製紙用が2桁を超える伸長を続けた他、製鉄用も比較的堅調に推移し、ロール全体の生産量を押し上げた。
用途別に詳しく見ると、全体の34・2%を占める印刷用は、ゴム・樹脂合計で1318t、同3・5%減となった。そのうち印刷用ゴムロールは、年間を通して低調に推移した。1~3月が前年同期比1・8%減、4~6月が同0・6%減、7~9月が同9・3%減、10~12月は2・1%減となり、年間でも減少した。また、印刷用合成樹脂ロールも同様に減少した。
次いで30・2%の構成比を占める製鉄用は、合計で1102t、前年比0・5%減となった。そのうち製鉄用ゴムロールは、前年に起きた消費増税前の仮需の反動から、1~3月は前年同期比13・4%減となったものの、それ以降は持ち直し、4~6月は同6・2%増、7~9月は同1・1%増、10~12月は同6・2%増となり、年間では微減にとどめた。製鉄用合成樹脂ロールは年間で微増となった。
一方、全体の16・4%を占める製紙用は