宇部興産は5月18日、東京本社がある東京・芝浦のシーバンスN館で「中期経営計画説明会」を開催し、山本謙社長が16~18年度を対象とする新中期経営計画の概要を紹介した。
山本社長は最初に、15年度を最終年度とする前中計を振り返った。同中計では15年度の営業利益を550億円、売上高営業利益率(ROS)を7%以上、自己資本比率(ROE)を12%以上とする数値目標を掲げたが、いずれも未達に終わった。
その理由として、山本社長は「特に化学部門の未達が大きく、主要因はコストダウンを含めた事業環境変化への対応の遅れ」と指摘。同中計で目標に掲げた化学部門の建て直しは「道半ば」であるとして、コスト競争力の強化と、収益の柱となる成長ドライバーの顕在化を今後の課題として挙げた。
新中計のタイトルは「Change&Challenge(チェンジ&チャレンジ)2018」とした。「チェンジ&チャレンジ」の部分が前中計と同じなのは、