三ツ星ベルトは5月20日、東京・日本橋の日本橋プラザビルで決算説明会を開催した。
同社の16年3月期連結決算は、国内では自動車補修向けの売上が減少したものの、海外では一般産業用ベルトの拡販により中国や米国を中心に売り上げが増加したことや、通期の平均為替レートが前期と比較して円安となったことから、売上高は670億6200万円で前期比1・2%増となった。
利益面では、原油安による原材料価格の低下により、営業利益は76億3000万円で同7・0%増となり、前期に続いて過去最高益を更新した。一方、期末時点の為替レートが前期より円高となり、為替差損を計上したことから、経常利益は77億8800万円で同5・2%減、当期純利益は56億9100万円で同7・4%減となった。
四半期の業績推移では、国内景気の回復基調により、期間前半の売上高は増加した。しかし、中国経済の減速が顕著になったことや、為替も円高に転じたことにより、期間後半の売上高は前期と比べて減少した。
営業利益率も通期では前年度を上回ったが、第3四半期以降の売上減少に伴い利益も減少した。今後も海外の人件費の上昇や原油価格が利益に影響を及ぼすと考えられるため、次期の利益水準は厳しくなると想定している。
売上高をセグメント別に見ると、国内ベルトは