住友理工は5月23日、2020年度までの新中期経営計画「2020年住友理工グループVision(2020V)」の記者発表会を開催し、西村義明会長兼CEOらが中期経営計画の概要を説明した。
西村会長兼CEOは最初に、15年度を最終年度とする中期経営計画「2015年住友理工グループVision(2015V)」を振り返った。前中計では、15年度の連結売上高4200億円、営業利益・IFRS事業利益340億円、営業利益率8%、ROA8%、ROE10%とする数値目標を掲げた。売上高は目標に達したものの、利益面はいずれも未達となった。西村会長兼CEOはその理由として、「新製品開発コストの増大・M&A対象会社の収益悪化・新規顧客開拓の遅れなど」を指摘し、収益力向上が課題となっている現状が浮かび上がった。
今年度から始まる2020Vの考え方は、2029年の創立100周年に売上高1兆円の目標に向け、2020年度までをその仕込みの時期と位置付け