三井化学 経営概況説明会 成長投資880億円へ拡充

2016年05月26日

ゴムタイムス社

 三井化学は5月24日、東京・汐留の本社会議室において経営概況説明会を開催した。

 同説明会には、淡輪敏社長、久保雅晴専務、諌山滋専務らが出席し、先ごろ発表した16年3月期(15年度)連結決算の概要、次期業績見通し、および16年度を最終年度とする中期経営計画(14中計)の進捗状況について説明を行った。

 なお、同社は4月1日付で組織の見直しを行い、ターゲット事業領域であるモビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージングの3事業と、基盤素材、その他の計5事業に再編を行っている。淡輪社長は「14中計のドメインに合わせ、セグメントの組み換えを行った」と理由を述べた。

 15年度連結決算の売上高は前期比13・3%減の1兆3439億円となった。主にナフサなどの原燃料価格下落による販売価格下落の影響があったことに加え、ウレタンの事業譲渡などによる影響があった。海外売上高は5982億円となり、売上高全体に占める割合は同0・2ポイント増の44・5%となった。

 15年度連結決算の営業利益は同68・7%増の709億円となった。主に基盤素材での交易条件の改善などによるもの。経常利益は、同42・3%増の632億円。特別損益は、資産売却益や事業譲渡益を計上した一方、歯科材料事業におけるのれんの減損損失を195億円計上したことなどにより、前期比133億円悪化の219億円の損失。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、同33・0%増の230億円となった。

 淡輪社長は「

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