日本建設機械工業会は5月26日、東京・港区のシェラトン都ホテルにおいて平成28年度通常総会を開催した。
冒頭であいさつに立った藤岡純会長は「昨年は中国市場の大幅な需要減退、アセアン諸国の低迷に加え、先進国需要も力強さにかける水準となり、建設機械需要は総じて低調に推移した。本年度も中国の需要低迷、鉱山需要の後退など引き続き厳しい状況が続くが、新興国では社会インフラの整備構築、先進国では老朽化インフラのメンテナンスなどがあり、中長期視野で見ると建設機械ビジネスは構造不況に陥っているというより、景気の影響を受け、暫時停滞していると捉えるべきだ」と世界の建械需要を説明した上で「このような中、震災から復興への貢献、環境や省エネへの対応、グローバル展開への支援、そして、新たな技術への対応を軸に活動を推進していく」と会の方針を示した。
続いて議案の平成27年度の事業報告、収支決算報告、公益目的支出実施報告書を了承し、平成28年度の事業計画案並びに一般会計収支予算案、特別会計収支予算案などを原案通り承認、可決した。その後、理事・監事の選任が行われ、互選により新会長に辻本雄一氏(日立建機)が選任された。
総会終了後、別室に移動して記者会見が開かれた。辻本新会長は「建設機