日本ゴム工業会は5月26日、第8回幹事会を開催し、事務局が各種統計の報告と資料配布を行った。ゴム製品の製品別生産に関する資料では、自動車タイヤやゴムベルト、ゴムホースなどの生産数量と伸び率が示された。
◆自動車タイヤの生産数量と伸び率
自動車タイヤ全体では2014年12月以降、前年実績を下回っており、品目ベースでもほぼ同様である。製品別にみると、主力の乗用車用(直近の3ヵ月が前年同月比4・5%減)が16ヵ月連続で前年実績を下回っているが、最近ではT・B用(同13・6%減)、LT用(同16・4%減)、特殊車両用(同10・7%減)のマイナス幅が大きい。
1~3月累計では、二輪車用が前年比0・8%増と前年を上回ったが、ほかの4品目はいずれも前年度を下回り、全体では同6・4%減となった。出荷金額は累計でLT用が同16・4%減と2桁減となったほか、全品目で前年を下回った。全体の累計でも同7・0%減の2823億円となった。
◆ゴムベルトの生産数量と伸び率
コンベヤは2月が前年同月比1・0%増とプラスに転じたものの、3月は同13・0%減と2桁減となった。歯付は3月が同3・0%減、Vベルト・その他が同2・3%減と引き続き前年を下回っている。全体ではコンベアの影響が大きく、同9・9%減と12ヵ月連続で前年水準を下回っている。
1~3月の累計でも全品目で前年を下回り、特にコンベヤは前年比11・5%減と2桁減で、全体では同89・8%の2桁減となった。一方、出荷金額も累計で、コンベヤが同20・7%減と2桁減のほか、いずれの品目も前年実績を下回り、全体では同11・2%減の159億円となった。
◆ゴムホースの生産数量と伸び率
3月は、高圧用が前年同月比0・3%減と再び前年実績を下回ったが、主力の自動車用が同3・8%と2ヵ月連続で前年を上回った。ただし、その他用が同67・7%増となり、これに伴いゴムホース全体では同16・7%増となっている。
1~3月累計では高圧用が前年比4・3%減と前年を下回ったほかは、いずれの品目も前年を上回った。出荷金額の累計では、高圧用が同1・2%減、自動車用は同1・8%減、その他用が同4・1%減と前年実績を下回り、全体でも同2・1%減の340億円となった。
◆工業用品の生産数量と伸び率
工業用品全体では、3月は前年同月比0・1%と4ヵ月連続で前年実績を下回った。製品別に見ると、主力の防振ゴムが同1・4%増と4ヵ月ぶりにパッキン類が同1・8%増と11ヵ月ぶりに、スポンジ製品が同6・6%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったが、その他の製品が同6・0%減であった。
1~3月累計では、ゴムロールが前年比4・3%増、スポンジ製品が同1・6%増と前年実績を上回っているが、防振ゴムは同5・0%減、パッキン類は同1・3%減などと、他の品目はいずれも前年を下回り、全体で同3・0%減となった。出荷金額の累計でも、前年を上回っているのは、同2・0%増のゴム板のみで、全体では同2・7%減の1647億円となっている。