アジア最大級「食の技術」のトレードショー「FOOMA JAPAN 2016」(日本食品機械工業会主催)が6月7日から10日までの4日間、東京ビッグサイトで開催されている。
39回目を迎える今回は〝おいしい技術をアップデート〟をテーマに、昨年を上回る686社(共同出展社含む)が出展。
会場内では出展した各社が、食品製造プロセスの効率化や自動化を図るための最新鋭の製品や、最先端のテクノロジーなどを展示し製品の特徴をわかりやすく解説した。
本紙関連では、食品産業に貢献する搬送ベルトやホース、シューズ、衛生用品、結索関連など、多数の企業が出展した。
◆バンドー化学 PIM適合の搬送ベルトを開発
食品搬送用ベルトを中心に、欧州のPIM(プラスチック施工規則)に適合した軽搬送用「サンラインベルト」などを展示した。
PIMでは使用が許されている原材料や添加剤がリスト化されており、同社ではそのポジティブリストから材料を選定し、従来品と同等な機能を発揮する「サンラインベルト」の新シリーズを開発。十数種類におよぶラインナップを紹介した。また、PIMに適合し、未包装食品の搬送用途に特化した「バンコード丸ベルト」も参考出品した。
その他、ロングシンクロベルト「LSB―U」の新ラインナップとして、AT歯型に対応したタイプと、表面と歯面両方にナイロン帆布を使用したタイプを参考出品。ブースでは、来場者に丁寧に対応しながら、軽搬送用から伝動まですべてが揃う、同社「ワンストップサービス」の強みをアピールしていた。
◆三ツ星ベルト スパイラルコンベヤ「ブループラネット」展示
同社は「BLUE PLANET」のコンセプトのもと、スパイラルコンベヤ用途に特化したモジュールベルト「ブループラネット」(参考)をメインに展示した。
同製品はプラスチックモジュールとステンレスロッドで構成されており、高負荷なスパイラルターン設備に対応可能。搬送物がラウンドしながら垂直に移動するため、省スペース化が可能で、冷凍ラインでは高い省エネ効果を発揮する。ブースの最前面には、「ママライン」のオブジェとともに同製品を使用したスパイラルコンベヤが設置され、来場者の目を惹いた。
また、粘着性の高い搬送物に適した「ハイブリッドシリコーンベルト」と、ホコリがついても滑りにくい「高性能傾斜ベルト」の2点を参考出展。その他、ブースの一角にUFOキャッチャーを設置し、来場者に楽しんでもらいながら、同社のコンセプトを伝える工夫が凝らされていた。
◆ニッタ 異物検査用透過性ベルトなど展示
今年も3事業部からの出展。食品用搬送ベルトでは、欧州のPIM規格に適合した13種類のベルトを紹介したほか、物理的収縮を防止した高機能ベルト「NLG」を展示。また、異物検査ラインに使用できる透過性ベルトを参考出展した。
ゲイツ・ユニッタ・アジアでは、片面に高付加摩擦伝動のマイクロV、もう片面にタイミングベルトを組み合わせた「ツーフィットベルト」を展示。同製品は製粉機、粉砕機ロール駆動などに有効で、ベルトの使用例を中心に置いてわかりやすく紹介した。
クリーンエンジニアリング事業部は、大腸菌群が6時間で検出できる検査キット「マイクロ・スナップ」を展示。HACCP(ハサップ)義務化後の普及を見据え、来場者に必要性を訴求した。
◆トヨックス 食品設備配管「3つの改善」を提案
「ホースと継手でできる食品設備配管3つの改善」を