ゴム連合はこのほど、2016年春季生活改善のとりくみ状況について回答・妥結状況を明らかにした。それによると賃金については、6月8日現在、要求した54組合のうち52組合が妥結しており、全体の平均賃上げ妥結額は加重平均で5393円、率で1・86%となった。なお、前年妥結額(6596円、2・26%)との比較では額で1203円、率で0・40ポイント下回った。
業種別に見ると、タイヤは6282円で2・13%(前年は7284円、2・46%)、履物は3745円で1・62%(同3635円、1・61%)、工業用品は3828円で1・35%(同5470円、1・92%)となった。タイヤと工業用品で前年実績を下回った一方、履物は額で110円、率で0・10ポイント前年実績を上回る回答を得た。
規模別では、1000人以上の組合が5650円で1・92%(同7009円、2・36%)、300~999人の組合が4581円で1・62%(同5197円、1・88%)、300人未満の組合が4146円で1・61%(同4679円、1・77%)となった。いずれも前年実績を下回ったものの、大手組合に比べて中小組合の下げ幅は小さかった。
また、定昇分を除く賃金改善を要求に盛り込んだのは27単組で、そのうち9単組が賃金改善で何らかの回答を得た(前年は5単組)。
一時金については、要求した48組合のうち43組合で妥結しており、全体の一時金は加重平均で154万463円、5・18ヵ月となった。なお、前年妥結額(154万4340円、5・22ヵ月)との比較では金額で3877円、率で0・04ポイント前年実績を下回った。
業種別の一時金では、タイヤが164万3579円で5・46ヵ月(前年は166万1795円、5・55ヵ月)、履物は53万2414円で2・0ヵ月(同46万8040円、1・80ヵ月)、工業用品は132万9029円で4・61ヵ月(同129万9076円、4・53ヵ月)となった。タイヤは前年実績を下回ったものの、工業用品は前年実績を上回った。履物は賃金と一時金ともに前年実績を上回る回答を得た。
規模別の一時金では、1000人以上の組合が161万