住友理工 山形の自動車用防振ゴム工場が稼働

2016年06月10日

ゴムタイムス社

 住友理工は6月10日、自動車用防振ゴム製造・販売の新会社「住理工山形(SRK―YG)」で、一部製造ラインの操業を開始したと発表した。

 為替変動の影響を受けない事業基盤の再構築と、「地産地消」で競争力のある製品の安定供給を目的に設立したSRK―YGは、同社グループの東北地方での初めての生産拠点。東北地方に展開する国内自動車メーカーだけでなく、北関東エリアを含むより広域のメーカーに、迅速で効率的な製品供給を行っていく。

 SRK―YGは昨年4月、山形県米沢市に設立した。資本金は4億9500万円で出資比率は住友理工が100%。社長は住友理工の矢野勝久防振事業部長。従業員数は17年度見込みで約100人。工場面積は敷地が約5万2000㎡、建屋が約9400㎡。投資額は約20億円で、売上高は18年度に約30億円を見込んでいる。

 同社グループはこれまで、海外拠点の拡充や欧州・南米企業の買収などにより、世界5極(日本、米州、欧州・アフリカ、中国・韓国、アジア)での製品開発・供給体制を確立。現在、世界23ヵ国105拠点で事業を展開している。

 基幹事業である自動車用防振ゴム事業は、国内では主に日系自動車メーカー向け製品として、小牧製作所を中心とする拠点で生産し、中国やタイなど海外生産拠点で製造した製品の一部も、国内向けに輸入・供給していた。

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