取材メモ 輪ゴムに新しい活躍の場を

2016年06月20日

ゴムタイムス社

 昭和初期の物理学者・久保亮五氏の著書「ゴム弾性」の冒頭に、「ゴムは奇妙な物質である」という記述がある。ゴムは他の物質にない特性を生かし、様々な分野で活躍しているわけだが、生活に最も身近な使われ方といえば、結束材としてのバンド、いわゆる「輪ゴム」ではないだろうか。

 ㈱共和のHPに掲載されている「オーバンド®誕生秘話」によれば、大正年間、同社の創業者・西島廣蔵氏が得意先からの依頼により、輪ゴムの製造を手がけたことがそのルーツだという。
 その後、画期的な製法により、透明で飴色の「オーバンド®」が発売され、以後、長く暮らしの中に溶け込んできた。

 ただ、最近は飴色の輪ゴムをあまり

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