6月に入ってから、東京ゴム相場の終値が興味深い値動きで推移した。
月初から当限(当月が決済月)と先限(5ヵ月先が決済月)にほとんど「さや」がない状態で始まり、9日以降は先限が当限より安い「逆ざや」を形成した。通常は、決済まで時間のある先限は高値をつけ、決済が近づくほど値の下がる「順ざや」状態になることが多いが、例えば季節要因などで足下の需給がひっ迫し、それが将来的に解決されると見込まれる時は、当限の相場が上がって「逆ざや」になることがある。
今回の「逆ざや」には、まず主要生産国であるタイでウィンタ