西部工業用ゴム製品卸商業組合(祖父江一郎理事長)は6月9~10日の2日間、九州地区の先端産業および有力企業の視察研修を行った。
AI(人工知能)の発展に伴うロボット技術の進化は目覚ましい。日本は現在、「世界一のロボット大国」とも言われており、北九州にはロボット産業に関わる大手メーカーや要素技術を持つ中小企業、関連技術の研究開発に取り組む大学、研究機関等が集積している。そこで今回の視察研修には、北九州に本拠を置く産業用ロボットメーカー、安川電機の訪問や、九州工業大学での講演、当地発祥のタイヤメーカー、ブリヂストン久留米工場の見学などが盛り込まれた。
視察研修には21名が参加した。9日の午前中には衛生陶器・住宅設備機器メーカーのTOTO(北九州市小倉北区)が設立した「TOTOミュージアム」を見学したあと、安川電機(北九州市八幡西区)に向かった。
安川電機は1915年の創業以来、「電動機(モータ)とその応用」を事業領域に定め、各時代の先端産業を支えてきた。1977年、それまで主流であった油圧式ロボットに代わる国内初の全電気式ロボットを完成。以後、ロボット事業においては、自動車産業を中心に液晶・半導体にも需要業界を拡大し、現在は世界トップクラスの出荷台数となっている。
工場では、ロボットによる