弊紙ではこのほど、各国の最新のゴム事情を紹介した「世界のゴム事情2015年・PDF版」を発売しました。
著者の加藤進一氏が代表を務める加藤事務所は、世界19 ヵ国のゴム原材料・タイヤ・ゴム会社と取引があります。著者自身も年間20 回以上海外に出長する傍ら、各国のゴム産業を視察し、詳細な分析を行うなど、各国のゴム事情に精通する第一人者です。
日本のゴム業界の海外進出は目覚ましく、日系タイヤ、ゴム会社はすでに世界で500 ヵ所以上の拠点をもち、1000 人以上の日本人が世界各国で活躍しています。
各国での日系工場駐在員はもちろん、中国のローカルタイヤ会社でコンサルタントをする元日本のタイヤ会社技術者も総数10名以上います。また日系タイヤ、ゴム会社で働く現地従業員総数は25 万人超となりました。中堅ゴム会社でも同じ課にいた同僚が突然、海外工場に赴任、次は自分か?ということは普通のことになりつつあります。
さらに近年は日本と各国間の輸出入だけでなく、タイのゴムコンパウンドを日系メキシコ工場、ブラジル工場で購入する、インドの再生ゴムをアジアの日系タイヤ工場で使う、といった取引も増えています。
本書は各国のゴム原材料・ゴム加工機械・タイヤ・ゴム産業を取り上げながら、各国の特長や著者が現地で耳にした面白い話を紹介しています。
具体的には、中国の品質保証期間3ヵ月という格安トラックタイヤ、インドのタイヤ再生ゴム工場での人海戦術でのチューブスクラップの選別方法、メキシコのゴム練り会社の材料、ブラジルの酸化亜鉛会社は世界No.1の規模、ロシアのEPDMは製造してムーニーを測ってから生産したグレードが決まる話、イタリア人的な発想で合成ゴムグレードを開発する話、シンガポールの合成ゴム工場にはカメラが持ち込めない、などの話を紹介しています。
◇本書の内容◇はじめに◇1. 中国の変調◇2. 台湾のゴム機械メーカー ◇3. 拡張するインドのゴム産業◇4. ポーランドのゴム企業◇5. 米国のゴム業界の現状◇6. イランのゴム産業について/イランのゴム会社を訪れて◇7. 海外ゴム業界の動向と国内の展望(2016 年に向けて)
著者/加藤進一:加藤事務所代表取締役社長
A4判21頁(PDF)/価格:880円(本体価格815円、税65円)
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