2016年上半期値上げ〈工業用品〉 ゴムシート厚物で値上げ

2016年07月25日

ゴムタイムス社

 2016年上半期もゴム製品の価格改定が行われた。各メーカーの値上げアナウンスは別表の通り。

 工業用品では、景気のバロメーターと呼ばれるゴム板の中で、採算性の低い厚物の値上げが相次いだ。

 デンカは4月15日出荷分より、「デンカサーモシートBOPS」および「デンカスチレン系シート」を、それぞれ12円/kg以上の値上げを実施した。

 「デンカサーモシートBOPS」は他素材との競合による販売減少、および物流費、ユーティリティー費用他の上昇を、「デンカスチレン系シート」は販売価格低迷、および物流費、ユーティリティー費用の高騰を値上げの理由としている。

 十川ゴムは6月1日より汎用天然ゴムシート(厚物のみ)の製品価格を15~20%程度値上げすると発表した。

 同社のゴム板販売は、自動車関連用途や一般工業用途で伸長しているものの、利益面では原材料価格が比較的安定しているにもかかわらず、運搬費の増加や厚みによる製造設備の違いにより非効率的な製造にならざ

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