16年5月の天然ゴム輸入実績 数量4ヵ月ぶりに増加

2016年07月15日

ゴムタイムス社

 日本ゴム輸入協会がまとめた16年5月の天然ゴム輸入量(生ゴム)は、合計で6万2324t、前年同月比で微増(前年6万2256t)となり、ほぼ横ばいながら4ヵ月ぶりに増加した。

 輸入金額は、88億2197万円で同26%減(前年119億2486万円)となり、こちらは9ヵ月連続で減少した。

 平均輸入単価はキロ当たり141・6円で、前月比0・8円高となり、10ヵ月ぶりに上昇した。

 1~5月累計では、輸入量が前年同期比6%減、金額が同27%減となった。

 16年の天然ゴム輸入実績を振り返ると、輸入量は1月に5万8733t(前年同月比1%増)と上昇したものの、2月は5万4752t(同12%減)、3月は6万5345t(同2%減)と減少し、4月は5万698t(同18%減)と減少し、5月は微増に転じた。

 天然ゴムの主要需要先であるタイヤ生産について、自動車用タイヤ・チューブの国内生産実績(JATMA統計)を見ると、5月のタイヤ・チューブ生産量は同6・7%減となり、18ヵ月連続で前年同月実績を下回った。ただ、人気車種のモデルチェンジ効果などから四輪自動車の生産台数は2ヵ月ぶりにプラスとなっている(JAMA統計)こともあり、タイヤ生産も回復の兆しが見えつつある。それらを見越した形で天然ゴム輸入量は漸増傾向にあり、営業倉庫在庫量は5月末まで6旬連続で増加している。

 輸入金額については、

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