日本ゼオンは7月12日、粘・接着剤の主原料となる熱可塑性エラストマー(製品名:クインタック)の水島工場の生産能力を、4万2000tから6万tに増強する工事が完工したと発表した。
併せて熱可塑性透明樹脂シクロオレフィンポリマー(製品名:ゼオネックス、ゼオノア)の生産能力を、年産3万1000tから3万7000tへと増強する工事も完了し、それぞれ7月11、12日に竣工式を行っている。
いずれもC5留分の総合利用を目的に、同社の独創的技術で事業化され独自の事業形成を築いてきた製品で、既存用途拡大による生産量向上だけでなく新規製品への展開も見込んでいる。