日本自動車タイヤ協会(JATMA)は7月21日、今年の自動車タイヤ国内需要年央見直しを発表した。
新車用タイヤの需要見通しは、四輪車合計で当初見通しに比べ115万8000本減の4212万8000本、前年比2%減との修正となった。
市販用タイヤの販社販売は、四輪車用夏冬合計で当初見通しに比べ28万4000本減の7060万6000本で、前年並みと修正した。
需要見通しの前提となる実質経済成長率を、当初見通しの1・0%から0・6%へと下方修正。
自動車生産台数は当初見通しを下回る905万7000台、同2%減の見込みとなり、国内販売台数と輸出台数は、当初見通しの同1%増から同2%減への下方修正となった。
●新車用タイヤ
新車用タイヤの国内品種別需要動向では、乗用車用タイヤの上期実績は同2%減。下期も前年を下回ると見込み、年間では当初見通しから79万9000本減、同3ポイントマイナスの、3530万8000本で同2%減に修正した。
小型トラック用タイヤについては、上期実績は同9%減。下期も前年を下回る見込みとなり、年間では当初見通しに比べ37万3000本減、同6ポイントマイナスの544万2000本、同6%減へと修正した。
トラック・バス用タイヤの上期実績は同4%増となった。下期は前年を下回る見込みながらも、年間では当初見通しから1万4000本増、同1ポイントプラスの137万8000本で同1%増への修正となった。
●市販用タイヤ
乗用車用の夏用タイヤの上期実績は前年並み。下期もほぼ前年並みと見込み、年間では当初見通しから5万9000本、同1ポイントマイナスの3497万1000本で、前年並みへと修正した。
冬用タイヤの上期実績は同21%減。下期は前年をやや上回ると見込み、年間では当初見通しから20万2000本減、前年比ではほぼ当初見通しと同じ1665万2000本で、前年並みへの修正となった。
小型トラック用タイヤの上期実績は、夏冬合計で同2%増。下期も前年をやや上回ると見込み、年間の夏冬合計で当初見通しから2万1000本減、前年比でほぼ見通し通りの1377万1000本、同1%増へと修正した。
トラック・バス用タイヤの上期実績は、夏冬合計で同2%増。下期はほぼ前年並みと見込み、年間の夏冬合計では当初見通しから2000本減、前年比でほぼ見通し通りの521万1000本、同1%増への修正となった。
市販用タイヤの12月末販社在庫動向では、昨年は夏用が前年を下回り、冬用は前年を上回った。今年は四輪車用計で、夏用は引き続き前年を下回り、冬用は前年並みとした。
また、販社販売と在庫によりメーカー出荷需要を算出すると、四輪車用計の夏冬合計では当初見通しから50万1000本減、前年比でほぼ当初見通し通りの7057万8000本、前年並みとなっている。