日本ゼオンは7月27日、決算説明会を開催し、古谷岳夫執行役員が2017年3月期第1四半期連結決算を説明した。
売上高は699億9800万円で前年同期比7・8%減、営業利益は70億5400万円で同10・1%減、経常利益は57億7100万円で同32・4%減、四半期純利益は38億6100万円で同31・1%減となった。
売上高については、前年同期に比べ金額で60億円の減収。数量では同15億円の増収となったものの、価格で同61億円、為替で同14億円のマイナスになったことが響いた。
特にエラストマー素材事業は、主に価格要因により同52億円の減収となった。ユーザーとフォーミュラ契約を結んでいるため、国産ナフサで前年同期に比べ1万6400円、アジア・ブタジエンで同142円の原料安になったことで、その分、売上高が低下した。
営業利益では同8億円の減益。価格で同61億円、為替で同14億円のマイナスが、数量で同16億円、原価で同50億円、本社費等で同1億円の増収要因を上回った。
エラストマー素材事業に関しては、原料安に伴い価格が下がったが、原価も下がったため、11億円の減益に留まっている。
営業外収支は前年同期に比べ20億円悪化した。これは円高によるもので、前年同期は4億円の為替差益があったが、今期は16億円の為替差損を計上したため。この結果、経常利益も同28億円の減益となっている。
セグメント別では、エラストマー素材事業の売上高は同51億8200万円減少し、416億2700万円だった。
ゴムの販売数量は