宇部興産は8月3日、堺工場(大阪府堺市)内で7月に営業を開始した「大阪研究開発センター」の開所式を、2日に開催したと発表した。
式には堺市の竹山修身市長、大阪府立大学大学院工学研究科長の辰巳砂昌弘教授をはじめ、関係者約50人が出席した。
大阪地区では21年ぶりの研究開発拠点となる同施設では、電池材料や電子材料、自動車部品などに関する素材や加工、生産方法に関する研究開発を、要素技術研究から開発、生産技術まで一貫して、効率的かつスピーディに行う。
世の中の動きに即応した体制とすることで、将来の新製品を創出する中心拠点とする方針。
また、オープンラボによる新たな価値創造を目指し、顧客・取引先や大学、研究機関との連携を促進し、イノベーション創出にも注力していく。
まずは電池材料分野を中心に40人規模でスタートする。将来的には機能品関連の研究開発部門を集約するとともに、研究開発棟や試験棟を増設。研究者を獲得しやすい大阪地区であることも活かして、250人規模に拡大する計画だ。
同社は来年の創立120周年を目前に控え、将来の事業拡大のため、機能品分野の研究開発拠点として、山口・千葉地区に加え、大阪地区に同施設を開設することにした。