横浜ゴムは8月4日、鉄鉱石や石炭を貯蔵敷地から運搬するリクレーマー用に、世界トップレベルの耐摩耗性を実現したコンベヤベルト「タフテックスα」を発売すると発表した。
リクレーマーは高速でコンベヤベルトを回し、短時間に大量の運搬物を運ぶため、ベルトの水平方向に激しい摩擦が加わる。そのため、ゴムの耐摩耗性の向上はベルトの交換周期を伸ばし、ランニングコストを削減できるメリットがある。
タフテックスαは独自の摩耗評価法を用いて現場でのトライアルを繰り返し、ゴムを素材レベルから見直すことで、従来品の超耐摩耗性コンベヤベルトに比べ耐摩耗性を64%向上させた。さらに、炎天下で紫外線に長時間さらされる過酷な使用環境にも対応した、優れた耐久性も実現している。
現在、同社はコンベヤベルトのブランド強化を進めている。耐久性に優れた付加価値商品として「タフテックス」ブランドを市場に投入、今後はさら更にラインナップを拡充させていく計画だ。
同社は日本と中国にコンベヤベルト工場を保有し、石炭や鉱石などの資源開発用として、これまで北米・中南米・豪州・中国などにコンベヤベルトを数多く納入し、高い信頼を獲得している。
今後も、ユーザーの様々なニーズに応えた商品開発を進め、新規ユーザーの開拓を図っていく。