十川ゴムの15年度実績は、減収ながらも経常利益は4割増となった。不振だった中国事業も回復し、今期は順調に利益を創出できるとする十川利男社長に、前期の実績を振り返りつつ、足元の需給動向や経営課題などについて語ってもらった。
―15年度業績の総括を。
北米自動車市場の好調を背景に、自動車産業用の燃料ホースやゴムシートなどが伸びた。一方、来年のガス自由化を前に買い控えの動きが広がったことや、暖冬の影響でガス産業用のホースや工事部材などは低調だった。また、インフラ需要の低迷により、土木・建築関連も伸び悩んだ。
その結果、売上高は144億6400万円で前期比1・6%減となった。利益面では、材料価格の安定に
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