日本グッドイヤーは8月2日、「ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(グッドイヤー)」の2016年度第2四半期と上半期の実績を発表した。
グッドイヤー全体での第2四半期売上は39億ドルとなり、前年同期の42億ドルから下降した。主たる押下げ要因はベネズエラ事業の非連結化、北米のオートバイ用タイヤ事業の売却、不利な為替動向のため。
タイヤ販売本数は合計で4150万本、前年比2%増となった。牽引したのはAP(アジアパシフィック)とEMEA(欧州・中東・アフリカ)。補修用タイヤの販売本数は4%増、新車装着用タイヤの販売本数は4%減となった。
純利益は2億200万ドル(1株当たり75セント)で、前年同期の1億9200万ドル(1株当たり70セント)に対して増益となった。改善要因は主に法人税の減少のため。重要項目の除外調整後では、3億1400万ドル(1株当たり1ドル16セント)となり、前年同期の2億2900万ドル(1株当たり84セント)に対して増益となった。1株当たりの金額は希釈されている。
営業利益はグローバル全体で5億3100万ドル。前年同期の5億5000万ドルから減益している。2016年の営業利益へのマイナス要因は期間外調整費2400万ドル。これは主に2012年の米国での社内利潤の除去に関連している。この期間外調整費は調整済純利益に重要項目として含まれている。
営業利益減の要因として、ベネズエラ事業の非連結化による3600万ドルも挙げられるが、コスト削減策で一部相殺されている。前年のベネズエラ要因を除いたコア部分の米国全体の第2四半期の営業利益は5億1400万ドルとなっている。
2016年上半期の売上は76億ドル、前年同期比で8%減。不利な為替動向による2億2500万ドルや、ベネズエラ事業の非連結化がマイナス要因となった。
タイヤ販売本数は合計で8300万本、前年比2%増。牽引したのはAPで、主に日本と中国が堅調だった。補修用タイヤの販売本数は3%増、新車装着用タイヤは1%減。ベネズエラ事業非連結化の影響を除けば、販売本数は3%増。
同社の年初来純利益は3億8600万ドル(1株当たり1ドル43セント)で、2015年上半期の4億1600万ドル(1株当たり1ドル52セント)からの減益となった。減益要因は、前年度に一時的収益が繰延特許料収入の認識として1億5500万ドル(税引後9900万ドル)の発生があったため。
上半期のグローバル全体の営業利益は9億5000万ドルで、前年同期の9億3800万ドルからは増益となった。増益要因は原材料費に関わる価格/商品構成と販売本数の伸び。こうしたプラス要因はベネズエラ事業の非連結化で一部相殺されている。前年上半期のベネズエラ要因を除いたコア部分の営業利益は8億8000万ドルだった。