十川ゴムの16年3月期決算は、売上高144億6400万円、前期比1・6%減、経常利益は2億2600万円、同40・9%増、当期純利益は8400万円、(前期は1200万円の純損失)となった。
同社を取り巻く経営環境は、北米自動車市場の好調を受けて、自動車産業用のホースやシートは伸びた。一方、来年のガス自由化を前に買い控えの動きが広がったことや、暖冬の影響もあり、ガス産業用は低調だった。また、インフラ需要の低迷により、土木建設関連も伸び悩んだ。
この結果、売上高は減収となったが、利益面では材料価格の安定に加え、生産設備の省人化・省力化、省エネなど原価低減に向けた取り組みが奏功して増益となった。
セグメント別では、ゴムホースは